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忠臣蔵の世界
幕末・明治の浮世絵

仮名手本忠臣蔵

忠臣蔵の義士劇は、赤穂浪士が切腹して12日目に早くも登場したが
その決定版として知られているのが「仮名手本忠臣蔵」である。

殿中刀傷事件があった元禄14年から数えて奇しくも47年目の
寛永元年(1748年)八月の事だった。
大阪の竹本座で人形浄瑠璃として初演され
作者は、竹田出雲、三好松洛、並木千柳の三者合作
登場人物は、大石内蔵助の場合は「大星由良之助」。主税は「力也」
大野九郎兵衛は「斧九太夫」・梶川与惣兵衛は「加古川本蔵」
菅野三平は「早野勘平」という具合に本名のもじり名になっている。

時代が、足利・南北朝時代に設定されているので
その時代の実在人物・高武蔵守師直及び塩冶判官定を登場させて
吉良上野介義央及び浅野匠頭長矩にあてている。
「春夏秋冬」の季節をおりこみ、殿様、武士、商人、百姓、遊里、各層の世界が
繰り広げられ、義・情・死・恋に泣く人々が織りなす十一段の大河ドラマ

義士は男の美学を貫き、その陰で苦しむ女たちのドラマでもある。

誠忠之義士遂本望図

歌川芳艶(よしつや)  一英斎芳艶画  国芳門下   版元・丸甚

大序

兜改めの場 「鶴岡八幡宮社頭」

仮名手本忠臣蔵  大序

一恵斎芳幾画      版元・廣岡屋
浮世絵忠臣蔵    初段

歌川国直(初代)画    版元・西村興八
忠臣蔵   初段

歌川芳虎(一猛斎芳虎)  版元・和泉屋市兵衛

二段目
松切の場「建長寺書院」

仮名手本忠臣蔵   二段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
 仮名手本忠臣蔵   二段目

一恵斎芳幾画    版元・廣岡屋幸助

三段目
足利殿中松の間の場    「松の廊下刀傷]

仮名手本忠臣蔵   三段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛 
仮名手本忠臣蔵   三段目

歌川国明画   版元・山口屋藤兵衛
仮名手本忠臣蔵   三段目

一恵斎芳幾画   版元・廣岡屋幸助
(早野勘平・千崎弥五郎)
新板浮世絵忠臣蔵   三段目

初代・歌川国直(初代豊国の門下)
(お軽と勘平)

4段目
扇ヶ谷冶館の場 「判官切腹」

仮名手本忠臣蔵   四段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
忠雄義臣  第四

初代国貞=一陽斎豊国筆で日本木型印刷と表示
木版画ではないような…明治時代の物か?
仮名手本忠臣蔵   四段目

一風斎国明画   版元・山口屋藤兵衛
浮世絵忠臣蔵    四段目

歌川国直画   版元・西村与八
新板浮繪忠臣蔵   四段目

国直画    版元・山本平吉

五段目
山崎街道鉄砲渡しの場 「色悪・定九郎」

仮名手本忠臣蔵   五段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
忠雄義臣  第五

初代国貞=豊国筆(とても珍しい)

六段目
与市兵衛内勘平切腹の場 「売られゆくお軽」

仮名手本忠臣蔵   六段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
忠臣蔵  六段目

一幽斎重宣(二代広重)  版元・重慶

七段目
祇園一力茶屋の場  「遊女お軽の悲哀」

仮名手本忠臣蔵   七段目

歌川国明画   版元・山口屋藤兵衛
忠臣蔵  七段目

初代広重   版元・有田
仮名手本忠臣蔵   七段目

一壽斎国貞画  版元・芝泉市
仮名手本忠臣蔵   七段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
仮名手本忠臣蔵   七段目

一猛斎芳虎画  版元・小林鉄次郎
仮名手本忠臣蔵   七段目

一恵斎芳幾画    版元・廣岡屋幸助

八段目
道行旅路の嫁入  「旅路を急ぐ花嫁と母」

仮名手本忠臣蔵   八段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
仮名手本忠臣蔵   八段目

一猛斎芳虎画  版元・小林鉄次郎
仮名手本忠臣蔵   八段目

一恵斎芳幾画    版元・廣岡屋幸助  文久二年

九段目
山科閉居の場  「討たるる本蔵」

仮名手本忠臣蔵   九段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
仮名手本忠臣蔵   九段目

一恵斎芳幾画   版元・廣岡屋幸助

十段目
天川屋義平の場  「義侠の商人」

仮名手本忠臣蔵   十段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
仮名手本忠臣蔵   十段目

一風斎国明画   版元・山口屋藤兵衛
忠臣蔵   十段目

一幽斎重宣画(二代・広重)
忠雄義臣   傳巻

一陽斎豊国画(三代豊国)  版元・山庄

十一段目
高家表門討ち入りの場  「師直の最後」

忠臣蔵   十一段目
忠臣蔵   十一段目

北寿画(葛飾北斎の門人)

十二段目
引き上げの場  「亡君の墓前に・・・・」

仮名手本忠臣蔵   十二段目

長谷川貞信画   版元・綿谷喜兵衛
仮名手本忠臣蔵   大尾

一恵斎芳幾画   版元・廣岡屋幸助
仮名手本忠臣蔵   十二段目

一猛斎芳虎画  版元・小林鉄次郎


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